西日本弾丸(瀬戸内小旅行編)

 転職して半年が過ぎ、めでたく有休が支給された。入社時にひそかに決意した「有休出るまで会社休まん」という今どき小学生でも言わないような目標を無事達成したので、ここらで軽く息抜いとこうと支給日に申請を出して小旅行へ出た。

 

やりたかったこと

・本場のさぬきうどんを食べたい

・直島へ行きたい

・Chefがテーマの勉強会に参加したい(7/6 JAWS-UG 神戸)

 

 この3つを1泊2日に押し込み、会社帰りの足で深夜バスに乗って上から順に辿った。久しぶりの深夜バスはやっぱり長く退屈で、明け朝、高松駅前に降りたときの解放感が半端無かった。

  うどん県と言うくらいだから、だいたいどこへ行っても関東で食べるよりはうまかろうと、あえて下調べせずに駅前から適当に歩いて最初のうどん屋に入ることに。数秒で見つかると思ったら意外にも30分近く歩いてしまったけど、 「さか枝」というお店で食べたぶっかけ(冷)は、確かに自分が食べてきた"讃岐うどん"の麺とは別物で、口に入れた瞬間、味王が驚くように体が固まった。正直、添え物の天ぷらは普通と思ったが、麺だけは全く別次元。あれを関東で食べられるお店ないのかな。(地元民気取りで写真は自重したけど、作法が分からず終始オロオロでバレバレ)

 食べた後は琴電というかわいいローカル線で高松駅横の港まで戻り、フェリーで直島へ移動。

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 直島は長年行きたかった夢の島。ちょうど今年は瀬戸内国際芸術祭が行われる年らしいけど、あいにく春期(-4/21)と夏期(7/20-)の合間なので、たぶん普段の直島だったんだと思う。

 安藤忠雄建築で有名な地中美術館は、非常にセコい事言うと数作品で2000円!? 高っ!! となるんだけど、空を切り取るコンクリート壁にウグイスの鳴き声が響くだとか、光の明暗で無機質な壁が表情豊かに見えるだとか、作品もさることながら、そこにいるだけで五感を刺激されるいい場所だった。建築と展示作品を50:50と捉えるなら、高いチケットにも納得できるし、時間を置いて建物の変化を見にまた来たいと思う。

 これから直島へ行く人へ1つアドバイスするとしたら、飲み物は常に欠かさず持って回りましょう!ということ。島の南部に点在する美術作品につられて歩きまわるうちに、気がつけば喉はカラカラ、自販機、、、なんて自然豊かな島のそこらにある訳なく、けっこう危険な状況に陥ってしまった。上の黄色いかぼちゃでは、ふらつきながら撮ってます。海水飲めるかな、、、バカなこと言うな!みたいな一人問答をしてぎりぎり生還。

 下の2枚の写真は直島銭湯という相当ぶっ飛んだ銭湯。(14時営業開始という事で、残念ながら入浴できず。) こんな感じで、ほかにも島中心部で展開される「家プロジェクト」だとか、島全体で見るべきところは多い。

 聞いた話でしかないけども、この島はかつて産業汚染されて禿げ山となってしまったものの、沢山の人の手によって再生に向けた努力が行われいるという姿勢を、短時間の滞在でも色々と感じ取った。見放したらそこでおしまいという、福島の南相馬で感じた気持ちと同じだろうか。諦めないという強さこそ、人類最後の希望...とかなんとか考えにふけりつつ、そういえばこの島はカップルだらけで俺みたいなおっさん一人旅野郎なんて全然いねえ!畜生!と、島を後にした。

 夜は岡山で過ごし、翌朝、新幹線で神戸へ。JAWS-UG神戸の内容は別で上げよう。