西日本弾丸(JAWS-UG 神戸編)

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 前日の瀬戸内小旅行に続き、翌7/6(土)は神戸で行われた「第2回 JAWS−UG 神戸」に参加してきました。今回は、OpsWorks(Chef)がテーマという事で、普段の業務にも欠かせないプロビジョニング方面の話を幅広く聞く事ができました。

 

各セッションの内容、感想など

  1. 「自動化も、アマゾンで。」 堀内さん(AWS)
     AWSとOpsWorksの概要について幅広く解説され、インフラのコモディティ化を推進する上で、OpsWorksをはじめとしたプロビジョニング系サービスの価値を話されました。まだ始まって間もないサービスという事で、既存のAWSサービスとの親和性はまだまだこれからといった印象ですが、先日のELBへの対応や、EBSへの接続に対応したことでEC2の最小インスタンスである"t1.micro"も扱えるようになるなど、Chefとセットで今後も要注目だと思います。

  2. 「初めてのChef教室」 安藤さん(Engine Yard)
     このセッションの基となったものを、以前、USTかなにかで拝聴したことがありますが、今回、その最新版を生で聞くことができ、細かい部分まで理解する事ができました。Chef初心者が戸惑いやすいポイント(バージョン間の注意点、用語の扱われ方、Webに散在する情報の見極め方など)を丁寧に扱われてました。

  3. 「開発運用の現場でのChef活用」 佐々木さん(NRIネットコム)
     午後最初の佐々木さんのセッションは、実際にSIの現場でChefで使ってどうだったかという、これも大変貴重なお話。レシピをフォーラムからコピるか1から自作するか(佐々木さんは全て自作する事を選ばれたという。)、アプリケーションのリリースまでChefで行うか、またはリリース専用ツールを使うかといった現場の悩みどころを教えて頂きました。また、自動化の先に何があるのかといった、考えさせられるテーマに触れられ、佐々木さんは「自動修復が可能な、自律的なシステムを実現できるのではないか」と仰ってました。

  4. 「Chef(Server)とAWS OpsWorksの比較」澤登さん(HiganWorks)
     タイトルの通り、Chef ServerとOpsWorksの違いをアプリケーションのデプロイを交えて細かく説明され、違いを分かっていない自分に正にうってつけの内容でした。

  5. 「Jenkins & fabric & python & boto & awscliでAMIの自動作成 & AutoScale」玉川さん(sky)
     コードのコミットをきっかけに、それ以降のビルド->AMI作成->AutoScale設定変更->インスタンス入替えを完全自動化するという、凄まじいデモを見せて下さいました!

  6. WordPress Cloud Designe Pattern」岡本さん(DigitalCube)
     通常、WordPressサイトを堅く構成していくとやや複雑な環境になりがちなところを、静的化プラグインを使うことでS3にダイレクトホスティングできる!という内容でした。控えめにお話しされてましたが、かなり使えるプラグインじゃないでしょうか。

  7. 「一撃 CloudFormation」吉田さん(cloudpack)
     Chefは使っていないと言い放ち、堂々とCloudFormationを説く吉田さんに男気を見ました。ネタかと思わせつつ、OpsWorksとCFの役割の違いがよく分かるお話しでタメになりました。

  8. 「Chef With AWS」浦底さん(クリエーションライン)
     米国でのハリケーン災害時における、迅速な地図情報共有にAWSとChefが貢献したという熱い話を紹介されました。

  9. 「VagrantをWeb開発環境に使う」新原さん
     Vagrantは使いやすいし、こわくないよ〜というお話しで、セットアップのデモを見せて下さいました。

  10. ピタゴラスイッチでAWS自動化」清水さん
     清水さん渾身のAWS自動化マシンに深く感動しました!これは面白テクノロジーとして、世に広めたい作品ですね!

 帰りの飛行機の都合で懇親会に参加出来なかったことが心残りでしたが、、刺激的な発表を行って頂いたご登壇の皆様と、準備・運営されたJAWS-UG神戸の皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

  これらの内容をもとに、自分でもくもくChefっていきます。